入れ歯作りの基本的な考え方
目的 (共有目的)
「無歯顎者が、総義歯を心地よい状態で使用できること」
ひかり歯科院長の考え方
患者さんには、「自分は患者」「治してもらう」という受け身の意識から、われわれ
「ひかり歯科」の一員になるという自覚を持ってもらって、「チームひかり歯科」の一員になって、一緒に入れ歯治療にあたり共有目的のために、頑張ってもらうこと。
「チームひかり歯科」は、目的達成のために全力を尽くすことを心がける。
このことは茨城県開業医「白石一男氏」によって、提唱されていることです。
患者さんに伝えたいこと
1 あなたは、自分の歯が1本も残っていない無歯者であるということ
2 歯を支えていた骨や歯肉まで、やせている状態であるということ
3 口の中の機能(唾液の分泌、味覚や触覚など)や、顔の表情筋、特に口輪筋や頬筋もかなり低下してしまっているということ
4 痛みなく噛めれば、それで十分だというかもしれないが、
「いつでも、痛みなく噛める」 ということ自体が、奇跡的な現象であるということ
5 下の入れ歯が合わないということで、下の歯肉や粘膜が痛くなる時には、食事以外の時間は下の入れ歯だけは外しておいた方が良いということ
6
上の入れ歯だけの装着でも、外見的に「歯なしの顔」にはならないということ(上だけ入っていれば、歯なしとはほどんど気付かれない)
7 上の入れ歯を入れていて、全く痛くなければ、寝る時にも入れたまま休んだ方が良いということ (口の中が広くなり舌根沈下の予防にもなる)
8 下の入れ歯は、寝る時には洗浄剤、もしくは水だけでも良いので、漬けて保管した方が良いということ
9 毎日指で口の中を触ってマッサージすると良いということ。特に入れ歯で覆われる部分や舌の下、付け根付近、口の中、全周をひと通り探るように触ってマッサージする方法がお勧めということ
10 入れ歯の洗浄は、専用の洗浄剤の併用も有効だが、理想を言えば、毎食後ポットのお湯に2~3分位漬けておいてから、ブラシなどを使ってあらゆる所を擦って洗うと
良いということ
11 総義歯という口の中の道具は、定期的に点検しなければならず、そのほとんどが咬み合わせの点検であるということ
そこで必要に合わせた調整をしておかないと、いずれうまく使えなくなるということ
12 当院は、チームの目的を達成するための手段を、患者さんと一緒に確認しながら
勉強させていただきたいと考えているということ
入れ歯作りに必要なもの
患者さんの若かりし写真 (自分の前歯が残っている頃の写真)
自分の歯がある頃の口元を参考にして、入れ歯の前歯の位置を決めるために必要である
また実際にお口の中を見ながら、院長が診療室内で歯を並べ、チーム全員で確認する
筋肉を鍛える
入れ歯をうまく使いこなすためには、お口の周りの筋肉を鍛えてもらう必要があります。
これは口唇の「チュー・イー体操」が、上手くできるようになれば、唾液の分泌を誘い
同時に円滑な嚥下の助けにもなります。さらに、発音・発声の良い助けにもなります
義歯入魂
出来上がった入れ歯はまだ、うまく噛むことができません。
それにはもう一度自院で噛みやすいように、調整することが必要です
このことは、「入れ歯に魂をいれる」 ことを意味しています。
「義歯入魂」このことによって、痛くなく・噛みやすい入れ歯ができるのです。
定期的な点検の重要性
入れ歯を心地よい状態で使用できることは、定期的な検診が必要です。
毎月1回が理想ですが、4ヵ月以上は空けないようにしてもらったほうが良いです。
入れ歯は使えば使うほど、歯の部分や粘膜の部分が合わなくなってきます。
よって定期的に点検する必要があります。
初めの1個目は時間がかかりますが、2個目・3個目を作る場合は時間が
短くなります。
入れ歯つくりの様子
ひかり歯科では、かめる入れ歯作りにこだわっています。
入れ歯でお困りの方は下の動画をご覧ください。